※本記事はプロモーション・広告を含みます
一世を風靡したと言っても過言ではないミニマルワークス シェルターG(MINIMAL WORKS SHELTER G)。
いまだにキャンプに行くと結構な頻度で本家や同型のテントを見かけます。
とはいえ一時期はYouTuberがこぞって取り上げてたのに最近はあまり見かけません。 代わりによく見かけるのはパクリもとい派生形のテントです。
本家は今どうなってしまったのか? ふと気になったのと、記事のネタとしても面白そうなので執筆がてら調査してみることにしました。
※アイキャッチはミニマルワークス風のテントでキャンプしている様子をAIに生成してもらいました。
ミニマルワークスとシェルターG
韓国発のアウトドアブランド
ミニマルワークスは2013年に韓国で設立されたアウトドアブランドです。日本へは2020年に上陸しており、大阪のUNBYが正規代理店を務めています。
ブランドのコンセプトは、公式サイトによると「最小限の装備とシンプルな操作性を持つ、最適化されたギアによるアウトドア活動の提示」というもの。軽量・コンパクトさと快適な居住性を両立させることを目指しているブランドです。
シェルターGは、そのミニマルワークスが2021年6月に日本で発売したシェルタータイプのテントです。製品名の「G」は、前身モデルである「GUAVA 4P」の頭文字から来ています。
画像出典:UNBY
ダブルクロスポールがもたらす開放感
構造の核心は、ダブルクロスポールにあります。前後それぞれにポールをX字に交差させ、計4本で6箇所の交点を作るフレームワークです。前身のGUAVA 4Pでも採用されていたこの構造を、フライシートを取り払ったシェルタータイプに転用したのがシェルターGです。
中央にポールがないため室内は広く、サイドポールが側壁を外側へ押し広げることで壁面が垂直に近くなります。170cmの天井高でもデッドスペースが少なく、コットやテーブルを効率よく配置できます。
天窓とオプションの拡張性
天井部はメッシュ構造になっており、通気性に優れています。雨天時などはTPU(透明ウレタン)素材のルーフフライを被せることで、閉塞感なく内側からは景色や夜空を楽しめます。ルーフフライは取り外し可能で、取り外した状態ではメッシュのみで換気することもできます。
オプションの多さもこのシリーズの特徴のひとつです。本体のドアジッパーとは別に専用のジッパーが設けられており、TPUドア・メッシュドアを接続できます。オプションを接続した状態でも本体のドアを閉めることができ、睡眠時などに視線を遮ったり、別売りのベスティビュール(前室・奥行き190cm)と組み合わせて2ルームのように使うこともできます。
天窓とオプションによる拡張性の高さも人気が出た要因の一つではないでしょうか。
シェルターGが登場した後、同じダブルクロスポール構造を採用した類似テントが国内外で増えました。私が使ったTOMOUNT G-MOON TCやSEKACAMP G-MAX TENTも、こうした流れのなかで出てきた製品のひとつです。
GHやAGORAというタイプまでは結構紹介している人が多かった気がします。
本家を買わずに数年間(派生機ユーザーの実体験)
本家を買わなかった理由
本家シェルターGを買わなかった理由は、値段が高いからです。
ショップでおよそ¥125,000前後で購入できますが、派生テントの多くは半額以下で入手できます。「形が似ているなら派生機でいいか」というのが正直なところでした。
TOMOUNT G-MOON TC:コスパの良さと4つの不満
最初に使ったシェルターG系テントはTOMOUNT G-MOON TC(テクニカルコットン素材のシェルターテント)です。約2年間、真夏を除くオールシーズンで使いました。
当時はポールや生地の良さなんてわからず、値段が安くて同じ形ならこっちでいいかという感じでした。
良かった点は多かったです。TC(テクニカルコットン)素材の手触りが良く、結露も少なく、快適に使えました。本家の半額以下で入手でき、クーポンも頻繁に配布されているので「まず試したい」という方には今でもおすすめできます。メッシュドアやTPUドアが付属していたのも良い点でした。
一方で、4点気になっていました。
- 天井が低く、172cmの私は首を曲げないと立てない(ただし本家Gも170cmなので同様です)
- 煙突穴が中央寄りで、薪ストーブをインするとレイアウトが組みにくい(なお本家Gには煙突穴がそもそもありません)
- TC素材ゆえに重い
- ルーフフライと煙突穴が干渉して同時使用できない
SEKACAMP G-MAX TENT:天窓越しの月と、弾け飛んだジッパー
TOMOUNT G-MOON TCで感じていた不満をすべて解消するスペックを持つテントを見つけました。SEKACAMP G-MAX TENT。中国発のシェルターG系テントで、高さ210cm・天窓と干渉しない位置の煙突ポート・ルーフフライとの同時使用が可能な設計です。
このテントの詳細は別記事に書いていますが、結末だけ先にお伝えします。
暴風の中、ドアのジッパーが弾け飛びました。
最低気温-4℃、風速10m超の暴風の朝のことです。その前夜は同じテントの中で、天窓から月を眺めながら薪ストーブで暖まっていました。サイズ感や使い勝手は良かったのですが、ドアジッパーの強度に致命的な弱点がありました。
まあそんな強風下で使う人は少ないと思いますけどね。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「本家は今どうなっているのか」と調べた
形にもサイズにも満足していたぶん、ジッパーへのもやもやは長く続きました。しばらくして、ふとした拍子に「いま本家はどうなっているのだろう」と思い立って調べてみたら、知らないモデルが増えていました。それが今回の記事のきっかけです。
ミニマルワークス シェルターGシリーズ、各モデルを整理する
シェルターGシリーズは現在9モデルあります。便宜上4つのグループに分けて整理します。
G / G 2.0 / GH / G 2025:基準サイズのライン
初代Gと同じ350×300×170cmのサイズで展開されているグループです。
SHELTER G(初代)はシリーズの起点となったモデル。スキンはリップストップナイロン40D、重量約6.4kg。
なお、2021年12月以降の入荷分から仕様変更があり、旧仕様(品番末尾SG170)と新仕様(SG171)ではオプションパーツの寸法が3〜5cm異なります。中古で購入する場合は品番の確認をおすすめします。
SHELTER G 2.0は現行モデル。スキンがナイロン40D Ripstopに変わり、重量は6.6kgです。公式価格¥143,000。
MINIMAL WORKS SHELTER G 2.0
SHELTER GH(ヘリテージ)は2023年春に発売された、Gと同寸ながらスキン素材をTC素材(280GSM)に変えたモデルです。重量は11.2kgと増えますが、TC素材による結露しにくさが魅力です。公式価格¥187,000。G用のTPUドア・メッシュドアはGHでも流用できることが確認されています。

MINIMAL WORKS SHELTER GH
SHELTER G 2025(ダイニーマ版)は、フライシートの負荷が集中する箇所にダイニーマ(超高強度繊維)を部分採用したハイエンドモデル。2025年3月にUNBYから発売。サイズはGと同じ350×300×170cm、重量は6.9kg、価格は¥143,000。チャコールおよび日本別注のBLACKカラーで展開されています。
| モデル | サイズ(cm) | 重量 | 素材(スキン) | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| SHELTER G(初代) | 350×300×170 | 6.4kg | ナイロン40D | ショップ¥125,000前後 |
| SHELTER G 2.0 | 350×300×170 | 6.6kg | ナイロン40D Ripstop | ¥143,000 |
| SHELTER GH | 350×300×170 | 11.2kg | TC素材 280GSM | ¥187,000 |
| SHELTER G 2025(ダイニーマ版) | 350×300×170 | 6.9kg | ナイロン+ダイニーマ(部分採用) | ¥143,000 |
GP / GE / GHE:サイズを拡張したライン
Gをベースに、サイズやスペックを拡張したグループです。
SHELTER GP(プレミアム)はAGORAのベンチレーション構造を採用し、高さをGより10cm伸ばしたモデル。縦糸を厚くして張力と耐久性を強化した素材を使用しており、サイズは350×300×180cm・重量7.4kg。2024年6月から直営店を中心に予約販売が開始されていますが、現時点では日本での正規流通は確認できていません。
SHELTER GEは2025年の新作で、Gから一回り大きくなったモデルです。400×380×185cm・総重量約8.7kg(ペグ除く)・ポリエステル素材・¥198,000。
画像出典:UNBY
めっちゃてかってる
SHELTER GHEはGEのTC素材版。380×400×185cm・総重量13kg(ペグ除く)・¥220,000。専用ベスティビュールも別売で用意されています。なお、GP/GE/GHEには煙突ポートはありません。
画像出典:UNBY
画像出典:UNBY
いい色ですよねー。
画像出典:UNBY

MINIMAL WORKS SHELTER GHE
| モデル | サイズ(cm) | 重量 | 素材(スキン) | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| SHELTER GP | 350×300×180 | 7.4kg | ナイロン40D Ripstop PU/SIL | 韓国販売中 |
| SHELTER GE | 400×380×185 | 約8.7kg(ペグ除く) | ポリエステル | ¥198,000 |
| SHELTER GHE | 380×400×185 | 13kg | TC素材 | ¥220,000 |
AGORA:大型シェルターテント
AGORA(アゴラ)は465×465×220cmの大型シェルターです。GはもちろんGE/GHEをも上回るサイズ感です。
スキンはナイロン40D Ripstop + T&Tピグメントコーティングで遮光性を確保。ポールはジュラルミン16φを4本使用するクロスポール構造で、内外両方にスカートを装備しています。防炎生地箇所も備えており、重量は14.5kg(ペグ除く)。UNBY・楽天等で正規流通中です。
画像出典:UNBY
大きいのはいいんですが、好きな色がない!

MINIMAL WORKS AGORA
| 項目 | スペック |
|---|---|
| サイズ | 465×465×220cm |
| 重量 | 14.5kg(ペグ除く) |
| 素材(スキン) | ナイロン40D Ripstop + T&Tピグメントコーティング |
| ポール | ジュラルミン16φ×4本 |
GM:エアフレーム
SHELTER GM(MONSTER)は2026年に韓国キャンピングフェアで発表された新作です。日本でもUNBYが予約を受け付けており、2026年9月下旬の入荷が予定されています。カラーはフォレストチャコールで、価格は¥215,600(税込)です。
画像出典:UNBY
なんとエアテントですよ。しかも日本にちゃんと来るとは。
これまでのシェルターGシリーズはすべてポールで幕を支えるクロスポール構造でしたが、SHELTER GMはポール部分がTPU(熱可塑性ポリウレタン。柔軟性と耐久性を両立した樹脂)のエアフレームに置き換わっています。韓国での発表時の情報では、専用バッテリーのスタートボタンを押すと12〜15分で自立。注入口は1箇所(ロゴ側)で、幕内の連結部クリップを解放しておけば全体を一度に立ち上げることができます。手動ポンプ用の注入口もサイドにあります。
画像出典:UNBY
シングルサイズのマット4枚を余裕で敷ける広さがあります。ドアは従来のシェルターGシリーズと違って本体から取り外せる仕様で、標準のドアパネルはフルメッシュ。左右対称に配置されたサイドベンチレーションと、使わないときに巻き上げて固定できるスカートのループも備わります。
画像出典:UNBY
別売りで専用のTPUドア・ベスティビュール(前室として使う張り出し部分)・ポーチが用意されており、シーンに合わせて付け替える前提の設計になっています。
画像出典:UNBY
| 項目 | スペック |
|---|---|
| サイズ | 400×400×210cm |
| 収納サイズ | 85×50×45cm |
| 重量 | 15.6kg(ストリング・ペグ・バッテリー・手動ポンプを除く) |
| 素材(スキン) | ポリエステル75D リップストップ PU |
| 耐水圧 | 2,000mm |
| フレーム | TPUエアフレーム |
| バッテリー | リチウムイオンバッテリー(2,500mAh) |
| 価格 | ¥215,600(税込) |
モデルを選ぶ軸を整理する
サイズで選ぶ
ソロ〜2人までなら基準サイズ(350×300台)のG / G 2.0が現実的な選択肢です。広さは十分で、重量も6kg台に収まります。
「もう少し広く使いたい」「天井が高い方がいい」という場合は拡張ライン(380×400×185cm)のGE / GHEが候補になります。Gより一回り大きく、高さも15cm伸びています。
ファミリーや大人数でのグループキャンプにはAGORA(465×465×220cm)がよりゆったりした空間を確保できます。
素材で選ぶ
ナイロン素材(G 2.0、GP、GE)は軽く、乾きも早い。荷物を抑えたい方向けです。
TC素材(GH、GHE)は重くなりますが、結露しにくく、冬季のキャンプで快適に使えます。
まあストーブ使うって割り切ればいいんですけどね。
まとめ
- 初代シェルターGはダブルクロスポール構造と大きな開口部の開放感が支持され、多くのキャンパーに使われた
- 現在のラインナップは基準サイズ(G/G 2.0/GH/G 2025)、拡張ライン(GP/GE/GHE)、大型シェルターテント(AGORA)、エア構造(GM)と広がっている
- 初代Gを中古で購入する場合、2021年12月以降の仕様変更(品番SG170/SG171)に注意が必要
- サイズと素材の組み合わせを軸に選ぶと候補が絞りやすい。TC素材モデルは結露対策に優れるが重量が増える
- GM MONSTERはシリーズ初のエアフレームモデル。日本ではUNBYが予約を受け付けており、2026年9月下旬入荷予定・¥215,600(税込)