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【使用感レビュー】BRUNSKYLE TF1740|「人と被りたくない」を突き詰めたら、日本語情報ほぼゼロのエアテントに辿り着いた

テント沼にハマっていると、そのうち「キャンプ場で誰とも被りたくない」という欲が出てきます。テンマクデザインやシェルターG系が悪いわけではない。でも設営のたびに「あ、同じ幕だ」と視線が合うあの感じが、だんだん落ち着かなくなってきました。

そこで出会ったのが BRUNSKYLE(ブランスカイル)TF1740。韓国発のエアシェルターで、日本ではまだほぼ知られていないテントです。2月の冬キャンプで初張りしてきたので、設営から使用感まで正直に書いていきます。

BRUNSKYLE TF1740の外観。Unknown Grayの独特な色味が映える


BRUNSKYLE TF1740 基本スペック

項目内容
ブランドBRUNSKYLE(ブランスカイル)
モデル名TF1740
展開サイズ約530 × 360 × 220(h) cm
収納サイズ約100 × 50 × 50 cm
重量約25kg(ルーフフライ1.8kg・キャリーバッグ0.8kg含む)
フレームTPUエアフレーム(YF社製)
生地素材70D ナイロンリップストップ
コーティング外側:シリコンコーティング/内側:PUコーティング
耐水圧2,000mm
インナーテント素材TC(テクニカルコットン)
カラーUnknown Gray(アンノウングレイ)1色
定員目安デュオ〜ファミリー4人
購入価格フルセット約25万円
購入先国内代理店 GOLDEN FOREST

モデル名「TF1740」は内部面積の約17.40㎡に由来しています。同ブランドの「1360」も面積由来の命名です。

購入の経緯やセット内容の詳細は、購入レポートにまとめています。


BRUNSKYLE TF1740 設営レビュー

設営の流れ

基本的な手順は以下の通りです。

地面に広げたBRUNSKYLE TF1740。ここからエアを注入して立ち上げる

  1. 四隅をペグダウンする

  2. 4箇所あるバルブのうち1箇所を開放状態にし、残り3箇所は閉じる

  3. 開けた1箇所から電動ポンプで空気を注入する。全フレームはチューブで連結されているため、1箇所から全体が立ち上がる 電動ポンプで空気を注入中。1箇所から全フレームが立ち上がる

  4. フレームが偏っていれば少しずつ調整する ルーフフライの装着。ループに引っかけながら被せていく

  5. ルーフフライをループに引っかけながら装着する(2人推奨)

  6. グランドシートを色付きバックルに合わせて装着する(色で向きがわかる設計) グランドシートの色付きバックル。色を合わせれば向きを間違えない グランドシートを装着した状態

  7. インナーテントをループに吊り下げる(ロゴが前側、奥側フックに色付きあり) インナーテントを吊り下げた状態。奥側フックの色が目印 エアフレームが立ち上がった状態。独特のドーム形状が見える

設営時間(実測)はフレームの立ち上げだけなら電動ポンプで約10分。ルーフフライ・グランドシート・インナーテントを含めた全体で約30分でした。

空気を入れている間に椅子やテーブルを組み立てられるので、「待ち時間」はほとんど感じません。

設営の注意点

インナーテントの向きには注意が必要です。初回は向きを間違えて取り付けてしまいました。奥側の吊り下げループだけ色が付いており、インナーテント側フックの色と合わせる仕組みになっています。最初から色を確認しながら取り付けるのがベターです。前面にロゴが来ることを覚えておくと迷いにくくなります。

煙突ポートは片側のみなので、薪ストーブを使う場合はポートの位置を考えて設営する必要があります。

マニュアルは韓国語ですが、QRコードから設営動画にアクセスできるので、スマホがあれば問題ありません。

ポンプは電動一択

付属のマニュアルポンプでも設営は可能ですが、かなりの労力です。電動ポンプの事前準備を強くおすすめします。筋トレが目的なら止めませんが。


BRUNSKYLE TF1740 撤収レビュー

撤収時間(実測)は初回で約30分でした。慣れれば20分前後まで縮められそうな感覚はあります。

エアテント全般に言えることですが、バルブを開けた瞬間に爆発音のような大きな音が鳴ります。TF1740はバルブが4箇所あるので、毎回ビクビクしながら開けています。慣れてはいきますが、覚悟はしておいたほうがいいです。

空気は思ったより抜けにくいです。特にバルブのない梁の役割を果たすフレームは抜けにくく、4箇所すべてにポンプをあてて排気しました。これはフレーム分割構造のトレードオフかもしれません。

何度か使ってわかったのですが、メインポールはもちろん横に通っているポールのエアーを手でしっかり抜いておくと、ポンプで排気しなくても意外としっかりたためます。エアポンプでは抜けにくい箇所なので、手で押して空気を出すのがコツです。この方法で幕本体の撤収は体感15分ほどに短縮できました。

収納袋は余裕を持った大きめ設計で、多少空気が残っていても詰め込んでジッパーを閉められます。コンプレッションベルトで締め付ければしっかり圧縮できるので、「袋に入らない問題」でストレスを感じることはありませんでした。


BRUNSKYLE TF1740 居住性レビュー

使用した条件

使用時期は2月の冬キャンプ。薪ストーブをインストールした状態での使用です。

広さとレイアウト

テント内部の広い土間空間。薪ストーブやテーブルを配置しても余裕がある

幕内は非常に広いです。壁がほぼ垂直に立ち上がる構造のため、デッドスペースが少なめです。

インナーテントを吊るしても前室(土間スペース)には約3.3m × 3.6mの空間が残り、薪ストーブ・テーブル・チェアを余裕を持って配置できました。ツールームとして完結しているので、テント内でのお籠りスタイルに向いています。

リビングスペースの様子。薪ストーブ・テーブル・チェアを配置しても余裕がある

インナーテントの内部。TC素材の落ち着いた雰囲気

インナーテントのサイズは幅340cm × 奥行203cm。縦に並べば大人4人がゆったり眠れるサイズです。TC素材を採用しているため、冬でも結露しにくく快適でした。不思議な生地感で、中から外はうっすら見えるのに外から中は見えにくい。プライバシー的にも安心です。

インナーテントの中から外を見た様子。うっすら外が透けて見える

手持ちギアとの相性

手持ちのダブルマット(OneTigris DYNISLAND)を縦に入れると、インナーテントの奥行203cmに対してマットが若干長くギリギリでした。頑張れば入りますが、インナーに負荷がかかりそうです。横向きなら余裕があります。

ファミリーでダブルマットを2枚並べたい場合は、事前にマットの長さを確認しておくことをおすすめします。


BRUNSKYLE TF1740 通気性・窓の充実

4面に大きなメッシュ窓が備わっており、開放すれば景色を楽しめます。TPU窓(透明ビニール窓)をつけた状態でも、薪ストーブで暖まりながら外の景色を眺められるのが気持ちよかったです。

TPU窓を装着した状態。透明窓越しに外の景色が楽しめる

煙突ホールはチャックで開閉可能で、薪ストーブを使わないときはメッシュ小窓として使えます。ルーフフライ側にも難燃生地の煙突ポートがあり、ルーフをつけたままでも薪ストーブが使える設計です。


BRUNSKYLE TF1740 冬の使用感・結露

薪ストーブをインストールした状態。土間スタイルで快適に過ごせる

2月の冬キャンプで薪ストーブを使用しましたが、朝方の結露はほぼ気にならないレベルでした。薪ストーブによる乾燥、ルーフフライによる空気の層、ベンチレーション(換気口)の効果が合わさった結果だと思います。インナーテントのTC素材も寄与しているでしょう。

冬のお籠りキャンプがメインの使い方であれば、結露に悩まされにくい幕だと感じました。

朝の結露の様子。薪ストーブ使用後でもほぼ気にならないレベル


BRUNSKYLE TF1740 気になる点・デメリット

全体的にとても気に入っている幕であることを最初に言っておきます。その上で、正直に書きます。

薪ストーブとインナーテントの距離感

薪ストーブとインナーテントの距離感。思ったより近い

土間部分に薪ストーブを設置すると、インナーテントとの距離が結構近くなります。インナーテントはTC素材を採用しているので、近くなる構造を見越した設計なのかもしれません。ただ実際に近いので、気になることは気になります。過信は禁物です。

煙突ホール周りの巻き上げが若干甘い

インナー側の煙突ホールとルーフフライ側の煙突ポート、どちらも巻き上げが若干甘い印象でした。周囲が難燃生地でないポイントもあるため、煙突ガードは必ず用意することをおすすめします。

ダブルマットのサイズは要確認

インナーテントの奥行203cmは大人4人には十分ですが、長めのダブルマットだと入りきらないケースがあります。マットを使う方は事前にサイズ確認をおすすめします。

TPU窓は現状1枚のみ

セットに含まれるTPU窓は1枚のみで、現状(2026年1月時点)では単体販売されていません。前後両方をTPUにするのは現時点では難しい状況です。


それでも買ってよかったか?——間違いなく。気になる点はいずれも「理解した上で使えば問題ない」レベルで、全体としての満足度は高いです。


BRUNSKYLE TF1740 特徴・感動ポイント

日本でまず被らない存在感

TF1740は日本国内での認知がほぼゼロに近いため、本当の意味で「見たことがない形のテント」として目立てます。独特なドーム形状とUnknown Grayの色味は、サイトで明らかに異彩を放ちます。

夜のBRUNSKYLE TF1740。ライトアップされた姿も映える

光で変わる「Unknown Gray」の色味

グレーとグリーンの中間のような色が、光の当たり方によってどちらにも見えます。朝と夕方で顔が変わる幕です。こういう曖昧さのある色味は、既存のキャンプブランドではあまりお目にかかれません。

リスク分散構造のエアフレーム

フレームが連結チューブでつながっており、各コック(弁)を閉じることで「1本だけパンクしても、そのフレームを独立させてキャンプを続けられる」設計になっています。さらにリペアチューブが最初から付属していて、フレームをモジュール単位で交換できます。

「壊れない」ではなく「壊れても直せる」という発想が面白い。前幕のCoody Bestna(クーディー ベストナ)が極太ポールの「壊れない」設計だったのと好対照です。

チャックが鳴らない素材

Coody Bestnaで悩まされた金属チャックの「カチャカチャ音」問題。TF1740は素材の選択でこの問題をクリアしています。強風で幕が揺れてもファスナー音は気になりません。熟睡のしやすさがまるで違います。

重量バランスが現実的

約25kg(ルーフフライ・キャリーバッグ含む)。Coody Bestna(本体だけで38kg)と比べてだいぶ現実的な重さです。ルーフフライなどをオプションバッグに分けて2バッグで運用できるのも地味に助かります。


BRUNSKYLE TF1740 総合採点

項目点数コメント
設営・撤収のしやすさ★4/5電動ポンプ前提で立ち上げ10分は快速。排気時の爆発音と空気の抜けにくさはエアテントのご愛嬌。収納袋の余裕設計で撤収ストレスは少なめです
居住性★5/5デュオ〜4人ファミリーまで十分な広さ。壁がほぼ垂直に立ち上がりデッドスペースが少ない。ツールームとして完結しています
耐候性★4.5/5エアフレームでポール折れなし。全ストームロープ展開で強風も安定。冬の使用感は良好です。夏はオフシーズンのため通気性は未評価
コスパ★5/5約25万円に見合う満足感があります。他にない個性・リスク分散設計・フルセット内容を考えれば納得です
デザイン★5/5日本で被らない形状とUnknown Grayという唯一無二の色味。光の加減でグレーにもグリーンにも見えます
総合★4.7/55項目平均

まとめ

BRUNSKYLE TF1740は「人と被りたくない」という動機で探し始めたテントでしたが、使ってみるとそれ以上の設計の合理性がある幕でした。

  • エアフレームのリスク分散構造で「壊れても直せる」安心感がある
  • チャックが鳴らない素材選択で、強風時の就寝環境が快適
  • 約25kgでCoody Bestna(38kg)から大幅に軽量化。2バッグ運用も可能
  • TC素材のインナーテントで冬の結露がほぼ気にならない
  • 煙突ホール周りの処理とインナーとの距離感には注意が必要

夏は暑いのと虫が大嫌いなのでオフシーズンにしており、夏場の通気性は未評価です。使い続けて気づいたことがあれば追記していきます。

初張りは森のまきばオートキャンプ場の冬キャンプでした。そのときの滞在記はこちら。