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【レビュー】POMOLY Dweller Max Ti 3|腰への優しさとチタンを育てる楽しさに溢れていた

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冬キャンプの主役、薪ストーブ。しかし、25kgという重量級のMt.SUMI「オーラ」を愛用していた私は、ふとした瞬間に腰をやってしまいました。

幸い荷下ろし中だったから良かったものの、積載時にやっていたらと思うとゾッとします。その後のキャンプはもちろんキャンセルです。

腰の爆弾を抱えながら重いものは持てない——そう痛感して手に入れたのが、POMOLY「Dweller Max Ti 3」です。重量わずか7.05kg、価格はステンレス版の約1.7倍となる146,199円。軽さにどれくらいの金額を出せるか——それがこのストーブの論点です。

POMOLY Dweller Max Ti 3の基本スペック

項目Dweller Max 3(ステンレス)Dweller Max Ti 3(チタン)
素材304ステンレス鋼 1mm厚GR1チタン
重量約16.5kg約7.05kg
価格(税込)86,999円146,199円
三面ガラス窓三面ガラス窓
エアカーテンありあり
煙突入れ子式入れ子式

購入前に気になっていたのは、Web上のレビューで散見される「エアカーテン(ガラスに空気を吹き付けて煤の付着を防ぐ機能)の効果」と「チタンは歪む」という2つの声でした。ステンレス版との価格差は約6万円。この差額に見合うのかどうか、実際に使い込んだうえでお伝えします。

購入の決め手は「腰への優しさ」

25kgのMt.SUMI「オーラ」は火力も雰囲気も良い薪ストーブでした。ただ、車への積み込み・サイトへの運搬・撤収と、キャンプのたびに腰への不安がつきまとっていました。

チタン版を選んだ理由はシンプルで、「軽さ」の一点です。7.05kgと16.5kgの差は、持ち上げた瞬間に実感できるレベルで違います。ステンレス版の約1.7倍という価格には正直悩みましたが、腰を壊してキャンプに行けなくなるほうが損失は大きい——そう考えて踏み切りました。

開封の感動と、チタンの「汚れ」問題

POMOLYの外箱

開封時の梱包状態

25kgのオーラを使っていた身からすると、この箱を持ったときの軽さには驚きました。これなら腰を気にせず持ち出せます。

ただ、手放しで喜べない点もありました。新品のチタンボディに、拭いても落ちない汚れが付着していたのです。

チタンボディの汚れ(表面)

チタンボディの汚れ(拡大)

メーカーに問い合わせたところ、回答は「仕様」。磨けば落ちるものもありましたが、完全には消えない痕も残りました。約1.7倍の価格差を払ってこれか、と思うと正直残念な気持ちもあります。

「どうせ火を入れれば汚れるもの」と割り切れる方なら問題ありませんが、新品のきれいな状態を期待していると少しがっかりするかもしれません。

35cmの薪がそのまま入るサイズ感

実際に使ってみて気に入ったのが、そのサイズ感です。コンパクトなストーブではありませんが、市販の薪(35cm程度)が切らずにそのまま入る広さがあります。

キャンプ場で薪をノコギリで切る作業は意外と重労働です。買ってきた薪をそのまま放り込めるのは、地味ですがストレスフリーでした。大きすぎず、小さすぎない——この「程よさ」がDweller Max Ti 3を選んだ理由のひとつです。

三面窓の炎は迫力が違う

三面窓から見える炎

火を入れてみると、三面窓からの炎はやはり見応えがあります。正面だけでなく左右からも炎の揺らぎを楽しめるのは、この窓のサイズ感ならではです。

そして改めて感じるのが、薪ストーブの良さです。焚き火と違って煙で目が痛くなることがないし、服が燻されることもない。

寒い時期、テントの中にこもりながら火を楽しむ。TPU窓(透明な樹脂製の窓)から外を眺め、薪ストーブの炎で暖を取る。これも冬キャンプの醍醐味です。

なお、テント内で薪ストーブを使う場合は一酸化炭素チェッカーの設置を強くおすすめします。

エアカーテンの実力と付き合い方

スペック表で期待していた「エアカーテン機能」ですが、実際に使ってみると、強く効くのは正面のメイン窓だけでした。両サイドの窓にはその機能が十分に及ばず、使っているうちに煤で曇ってきます。

「3面すべてがクリアに見え続ける」と期待しすぎると裏切られます。左右の窓は補助的なものと割り切っておくと、精神衛生上よいかもしれません。

それでも、正面窓越しに見える炎は十分にクリアです。私は毎回の使用前にメイン窓をしっかり拭き上げるようにしています。横からも燃えている様子がわかるだけでも、三面窓を選ぶ価値はあると感じています。

「チタンは歪む」の真偽と、育てる楽しみ

購入前に懸念していた「熱による歪み」について、実際に使った結果をお伝えします。ボディ本体の歪みは思ったほどありませんでした。ただし、中の火床(薪を載せる部分)や灰捨て用のトレーには若干の歪みが出ています。

使用に支障はありませんが、ステンレスのような剛性とは違う、チタン特有の癖と言えます。

チタンの焼き色

一方で、チタン最大の魅力は「焼き色」です。火を入れるたびにブルーや紫に色づき、自分だけの道具になっていく。高額なチタン版を選んだ理由は「軽さ」がメインですが、この「育てる楽しさ」も使い続ける大きな理由になっています。

入れ子式煙突の収納性と、撤収時の煤問題

入れ子式煙突

径の違う煙突を重ねて本体に収める「入れ子式煙突」は、少ないスペースで多くの煙突を持ち運べる設計です。車載時の省スペースには大きく貢献しています。

ただし、撤収時はその構造ゆえに煤との戦いになります。煙突を重ねる際にどうしても煤が舞い散り、手や周囲を汚してしまいます。

収納袋と煙突の露出部分

私はテントから離れた場所で作業し、ゴミ袋の中で煙突を叩いて煤を落とすようにしています。また、付属の収納袋は煙突の根本(接続部分)が露出する設計のため、車載時には周囲のギアを汚さないよう注意が必要です。

テントは渡り歩いても、薪ストーブはずっとこれ

これまで色々なテントを使ってきました。POMOLYの「Dome X6 Pro」を使っていた時は、同じメーカー同士の組み合わせで見た目が抜群でした。ホットテントの名に恥じない暖かさで、中はサウナのようでした(現在は後輩に譲渡済み)。

TOMOUNTの「G Moon TC」では、TC素材(コットンとポリエステルの混紡生地)ならではの結露しにくさと安心感がありました。そして今、もっとも使い心地が良いのがRATEL WORKSの「Vogel」です。薪ストーブ設置箇所のグランドシートをめくって「土間」にできるため、火の粉によるシートへのダメージを気にせず使えます。

テントは渡り歩いてきましたが、薪ストーブだけはずっとこれを使っています。使うたびにチタンの色味が変わり、長く使い続けたいと思わせてくれる道具です。

POMOLY Dweller Max Ti 3の評価

項目スコアコメント
使いやすさ★4/535cm薪がそのまま入る。撤収時の煤処理にひと手間かかる
火力・暖房性能★4/5テント内はサウナ級の暖かさ。三面窓で炎の迫力も十分
耐久性★4/5本体の歪みは軽微。火床・トレーに若干の歪みあり
コスパ★3/5146,199円は高額。ただし軽さと育てる楽しさを考えると納得できる
デザイン★5/5三面窓の迫力とチタンの焼き色変化。使うほど愛着が湧く
総合★4/5軽さ・焼き色・窓の迫力、3拍子揃った冬キャンプの相棒

最新の価格・在庫状況はこちらからご確認ください。

POMOLY Dweller Max Ti 3(チタン版)

POMOLY Dweller Max 3(ステンレス版)

POMOLY Dweller Max 3(ステンレス版)

まとめ

  • 25kgから7.05kgへの軽量化は、腰への負担を大幅に軽減してくれます。重さで冬キャンプをあきらめかけていた方にこそ検討してほしい選択肢です
  • 大きな窓の炎はずっと見ていたくなります。ただしエアカーテンは正面窓のみ有効で、左右は煤で曇りやすい点は割り切りが必要です
  • チタンの焼き色変化が「育てる楽しさ」を生みます。使うたびに自分だけの道具になっていく感覚は、ステンレス版にはない魅力です
  • 新品時の汚れ撤収時の煤問題など、気になる点もあります。146,199円という価格に見合うかは「軽さにどれだけ価値を感じるか」次第です
  • ステンレスの約1.7倍という価格。それでも、腰への優しさと自分だけの道具になる喜びには、その価値があったと思っています(そう思わないと懐が寒いので……)