【レビュー】SOTO TriTrail ST-350|コンパクトに進化したCB缶バーナー、ST-310使いが乗り換えた話
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もともとST-310を使っていた私ですが、ふとYouTubeを眺めていたらTriTrailを見つけたんです。
コンパクトで、チタン脚で、風防まで最初から付いている。でも「ST-310でべつに困ってないし……」と、気になりつつもずっと眺めるだけでした。そんなところに「ST-310ほしい」という友人からの一言。
あ、これは乗り換えるチャンスでは。
ST-310を軍資金に換えて、SOTO TriTrail ST-350を手に入れました。約10回使用した時点の、本音のレビューをお届けします。

基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SOTO(新富士バーナー) |
| 商品名 | TriTrail ST-350 |
| 重量 | 約135g |
| 最大出力 | 2.6kW(2,200kcal/h) |
| 収納サイズ | 112×47×113mm |
| 対応ガス | CB缶(カセットガス) |
| 特記 | マイクロレギュレーター搭載 |

SOTO TriTrail ST-350
ST-310から乗り換えた経緯
ST-310は長年愛用してきたバーナーで、特に不満はありませんでした。4本脚でどっしりと安定していて、重いクッカーも安心して載せられる。コンビニのCB缶が使えるので燃料調達にも困らない。ソロキャンプの相棒としてほぼ完璧な存在でした。
TriTrailが発売されたときも「おっ」とは思いました。3本脚でコンパクト、チタン製で軽量、すり鉢状の火口による風防効果まで備えている。でも「ST-310と性能が劇的に変わるかというと……」という感覚で、ずっと見守るだけ。
そこに友人の一言が刺さったわけです。ST-310を譲り、軍資金を手にして、ようやく乗り換えを決断しました。
セットアップ:脚を広げてCB缶をつなぐだけ
手に取ってまず思ったのは「結構小さいな」ということ。スペック上は分かっていたはずなのに、実物を持つと改めてそのコンパクトさに少し驚きました。

ST-310を使い慣れていた方なら迷う工程は何もないと思います。チタン製の2本脚を広げて、CB缶にねじ込む。本当にそれだけです。

ひとつだけ気になった点を挙げると、CB缶との接続がやや固め。最初は「ん?」となりましたが、慣れれば問題ありません。しっかりねじ込めているかどうかの確認も兼ねて、丁寧に接続する習慣を付けておくとよさそうです。
なお、ST-310の点火ボタンは押しにくくて別売りのレバーを追加する方も多かったですが、TriTrailは点火レバーが標準装備。ここも地味に嬉しいアップデートです。
使用感:火つき・燃焼・安定性
火つきと燃焼の安定感
火つきは良好です。燃焼も申し分なし。「特別強力」というわけではないですが、お湯を沸かすにも炒め物をするにも必要十分な火力です。

マイクロレギュレーターが搭載されているので、ガス残量が少なくなっても火力が極端に落ちにくいのも安心感があります。細かいスペックはよくわかりませんが、使っていて「あ、火力が落ちたな」と不満を感じたことは一度もありません。
3本脚の安定性:実際のところ
「3点支持で安定するの?」は気になる方が多いと思います。実際に使ってみた感想は、思ったよりグラグラしないというものでした。
ただし、CB缶の種類によって差があります。SOTOの「CB TOUGH(タフ缶)」を使ったときが一番安定感があり、通常のCB缶だと若干安定度が落ちる印象です。タフ缶はプロパン・イソブタン・ノルマルブタンのトリプルミックス配合で耐圧設計も異なる缶なので、バーナーとの相性が良いのかもしれません。
よほど重心が偏ったものを載せなければ普段の使用では問題ないですが、不安定さが気になる方は後述のチタン五徳との組み合わせがおすすめです。
N-Projectのチタン五徳で安定性を底上げ
3本脚の不安定さを一気に解消してくれるのが、「N-project チタン折畳式 ゴトク Ver.2」です。

TriTrailの五徳に追加して使うアクセサリで、これを装備することで安定感が大幅にアップします。しかも二つ折りでコンパクトに収納できるため、携帯性をほとんど損なわない。今ではTriTrailとセットで持ち歩くのが定番になりました。

N-project チタン折畳式 ゴトク Ver.2
耐風性:ST-310よりはマシ(感覚値)
TriTrailの火口はすり鉢状に凹んだ形状で、この構造が風防の役割を果たしています。

ST-310は少しの横風で炎が流れる印象がありましたが、TriTrailに変えてからは多少マシになった気がしています。ただし2台を並べて厳密に検証したわけではなく、あくまでも感覚値です。風の強い日は素直にウィンドスクリーンを使うのが確実です。
脚の熱対策にはシリコンチューブを
脚と五徳が一体構造のため、使用中はかなり熱くなります。これはST-310でも同様でしたが、うっかり触ると火傷するので注意が必要です。
私は脚に耐熱シリコンチューブを通して対策しています。テーブルへの熱伝導を防ぎつつ、滑り止めにもなる一石二鳥のカスタムです。
耐熱シリコンチューブ(ST-350用)
気になる点
OD缶直結型のバーナー(PRIMUSのP-153など)と比べると、CB缶の分どうしてもかさばります。これはCB缶バーナーの宿命なので仕方ないのですが、グラム単位で荷物を減らしたい登山用途には向かないと思います。キャンプメインでの使用であれば、気にならない差です。
総合採点
| 項目 | 点数 | コメント |
|---|---|---|
| 使いやすさ | ★4.5/5 | 劇的な感動はないが十分使いやすい |
| 火力・加熱性能 | ★5/5 | 必要十分。強くも弱くもなくちょうどいい |
| 耐久性 | ★5/5 | 約10回使用、現時点で不安なし |
| コスパ | ★3.5/5 | 普通〜コスパ良いくらいの感覚 |
| デザイン | ★3.5/5 | よくも悪くもないが、気に入っている |
| 総合 | ★4.3/5 |
まとめ
ST-310からの乗り換えで後悔はありません。コンパクトになって、風防が付いて、点火レバーも標準装備。進化の方向性は正しいと思います。
一方で「友人の一言がなかったら自分から乗り換えていたか?」と問われると、正直そこはYesと言い切れない部分もあります。ST-310が壊れるまで使い続けていた可能性は十分あった。それくらい、ST-310も優秀なバーナーです。
ST-310ユーザーで乗り換えを迷っている方には「機会があるなら試してみてもいいと思いますよ」とお伝えしておきます。「機会」がなければ、そのままST-310を使い続けても全然いいと思います。