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エアテント比較2026|日本勢も参戦、6ブランドを整理してみた 〜エアテント戦国時代 〜

BRUNSKYLEのエアテントを使いはじめて、もうしばらく経ちます。今すぐ買い替えるつもりはありません。

ところがです。2026年に入ってから、日本のメーカー各社が次々とエアテントを投入してきました。Snow Peak、ラーテルワークス、WAQ。「まだ出してなかったの?」と思うかもしれませんが、ここへきて一斉に動き出した感じがあります。さらに「参入するという噂があるブランド」もちらほら耳に入ってきます。

エアテント戦国時代、始まったのかもしれません。

既存ユーザーとして、にわかに騒がしくなったこの市場を整理しておきたくなりました。今回はSnow Peak・ラーテルワークス・WAQ・BRUNSKYLE・KZM・Coodyの6ブランドを横断してみます。

なお、Snow PeakやZELEE AIRなど今年の新参入組については実際に使用した経験はなく、公開されているスペックや情報をもとに整理しています。その点はあらかじめ断っておきます。

エアテント戦国時代のイメージ

エアテントで本当に「楽」になったのか

まずここから整理したいと思います。

エアテントの売り文句といえば「設営が楽」です。確かに、ポールを組み合わせる従来のテントと比べれば、設営はマシにはなります。ポンプをつないでエアを注入すれば、幕が勝手に立ち上がっていきます。「あれ?このポールどこに通すんだっけ」という混乱はまず起きません。

ただ、撤収は別の話です。

空気が抜けきらない場合は設営前より巨大化したり、エアポール自体がかさばるので変に重ねて畳んでしまっても巨大化します。雨や露で幕が濡れていれば、なおさらです。「設営10分、撤収30分」 みたいなことは、普通に起きます。

楽になったのは確かです。でも「テント泊全体が楽になった」かというと、そうとも言い切れません。このあたりは、エアテントを検討している方に事前に知っておいてほしいところです。でもポールを車にぶつけて悲鳴を上げる、といったことがなくなるのは明確ないいところです。

韓国勢が作った「居住性の基準」

エアテント市場に「居住性の基準値」を作ったのは、韓国勢だと思っています。

Coodyは、幕体にプレミアムポリコットンを採用し、中央高さ2.7mのHub Shelter Proを専用コネクターで連結できるシステムまで完備しています。

ヘキサゴンウィンドウが外の景色を額縁に収めるように切り取るデザインは、キャンプというよりグランピング——いや、もはや移動式の住居に近いです。

Coody Familia Pro 出典:coody-jp.com

実はCoody Bestnaを実際に使っており、そのラグジュアリーさは本物だと思っています。

ただ、重さは本当に覚悟が必要です。テント本体だけで38kgあり、持ち運ぶときは気合を入れないと無理なレベルです。0.7T強化PVC・チューブ径15cmというフレーム仕様を考えると、設置場所とアクセス手段を相当選ぶはずです。

KZM は、ボタン一つで設営が完了する電動ポンプシステムが特徴です。

KZM AON Air Tent 出典:moc.mansyou.co.jp(KZM日本正規代理店)

ルーフシートには耐水圧5,000mmに加えて紫外線99%以上カットのブラックコーティング、フレームには医療・航空宇宙分野でも使われるTPUを採用しています。フロアサイズは600×400cm・最高部230cm。

快適性のディテールへのこだわりが細かいです。最近話題になっているのはわかるのですがまだ調べきれていません。

日本勢はこの水準を基準点として戦わなければいけません。なかなか厳しい出発点です。

私が使っているBRUNSKYLE「TF1740」

このレポートを書いている私自身は、BRUNSKYLEの「TF1740」を使っています。

TF1740が持つ大きな個性は 「Unknown Gray(アンノウングレイ)」 という色です。ベージュでもカーキでもブラックでもない、スペースグレーとミリタリーカーキの中間的なトーンで、光の条件や周囲の環境によって表情が変わります。「周囲から浮かないけど、個性は放つ」という絶妙なラインを突いた色だと思っています。

構造面では、全エアチューブが内部で連結された一点注入フレームを採用しており、530×360cmのリビング空間が一箇所からの空気注入だけで立ち上がります。前後左右に4つのドアがある開放構造も使いやすいです。

ひとつ不満を言わせてもらうと、BRUNSKYLEのオプション品がまだ少ないです。テントのフロア全体を覆うバスタブ型のグランドシートや、TPU窓の単体販売をぜひお願いしたいところです。(これは完全に愚痴です)

BRUNSKYLE TF1740 出典:brunskyle.base.shop

詳しくは購入から使用までレビューにまとめています。

2026年、日本勢が一斉に動いた

そんな状況の中、今年に入って日本メーカー各社がようやく動きました。

Snow Peak「エアロカムラスシェル」(242,000円)

Snow Peak エアロカムラスシェル 出典:snowpeak.co.jp

Snow Peakらしいと思ったのが、「連結フレーム構造」による一箇所注入です。全てのエアチューブが内部で連通しているため、一箇所から空気を入れるだけでシェルター全体が立ち上がるとされています。

この連結フレーム構造は、私が使っているBRUNSKYLE TF1740と同じ考え方です。全エアチューブが繋がっているため一点注入で全体が立ち上がります。設営時は7割ほど注入した段階でフレームを補助的に立ち上げる手法が推奨されており、160cm程度の設営者でも扱えると公式では説明されています。フロアサイズは幅380×奥行520cm・最高部約200cm(外寸)です。

また、オプションの TPUドアセット があるのも嬉しいところです。最近の高級テントはオプションを充実させてくる傾向がありますが、やはりあると助かります。透明素材のパネルで冬でも雪景色や紅葉を楽しみながら寒気を遮断できる——テントを「自然を鑑賞するための舞台」として定義するSnow Peakらしいニーズの押さえ方で、さすがと思います。

RATEL WORKS「ZELEE AIR(ゼーレエアー)」(149,000円)

最高部高さ2.9m、価格149,000円(インナーテント・ペグ・ハンマー・ツールバッグ込み)。ラーテルワークスの人気モデル「ゼーレ」のデザインをベースに、エアテントとして大幅にサイズアップした意欲作です。

シルエットは金属ポールでは実現しにくい流線型で、最高部から前後になだらかに下降していく独自のフォルムです。前方への傾斜が耐風性を高める設計になっているとのこと。

幕体は販売予定スペックで68Dリップストップポリエステル(展示品はナイロン製だったらしい)、重量は現時点では約25kg(予測値で公式発表待ち)。巨大なサイドパネルを跳ね上げると、大型タープを連結したような開放感が得られるそうです。

製品版ではダブルサイズのマットが2枚余裕で入るインナーテントに拡張され、遮光性を高めるライナーシートも追加予定です。149,000円という価格は気になりますが(笑)、それでもワクワクしています。

※現時点で公式サイトへの掲載はなく、公式Instagramにて動画が公開されています。

WAQ「AIR VISTA」(99,000円 / 初回300張限定88,000円)

WAQ AIR VISTA 出典:waq-online.com

「360°フルメッシュ」が最大の特徴です。壁面のほぼ全面をメッシュ化できる構造で、日本の夏キャンプの最大の敵である「テント内の熱こもり」に正面から挑んでいます。

公式の説明によると、全方位からの微風を取り込み内部の熱気を排出する「熱対流の最適化」がされているとのこと。フロアサイズは580×380cm・最高部230cm。シルエットはよくあるエアテントの形ではありますが、コスパの観点で選びやすいポジションにいると思います。

夏向けの通気性を重視しつつ、価格帯も含めて選びやすいポジションにいると思います。

6ブランドを並べてみる

ブランド製品名価格(税込)フロアサイズ最高部高さ設営方法ひとこと
Snow Peakエアロカムラスシェル242,000円380×520cm約200cm1箇所注入(連結フレーム)自然との調和。TPUドアが個性的
RATEL WORKSZELEE AIR149,000円非公開2.9m手動ポンプ(約5分)圧倒的シルエット。お財布は覚悟
WAQAIR VISTA99,000円580×380cm230cm高速注入バルブ360°メッシュで夏に強い
BRUNSKYLETF1740250,000円530×360cm220cm1点注入Unknown Grayが先進的。オプション品をもっと出してほしい
KZMAON Air Tent238,000円600×400cm230cmボタン式電動ポンプ快適性ディテールの密度が高い
CoodyFamilia Pro先行販売予定(4/9時点)非公開2.7m(ハブ)ジェットエアバルブラグジュアリーの極北。重さが課題

(価格・スペックは2026年4月時点の公開情報をもとに整理)

日本の真骨頂は「0→1」じゃなく「1→100」にある

エアテントというカテゴリーを作ったのは日本ではありません。

大型エアテントの居住性やラグジュアリー感という基準値を作ったのは、CoodyやKZMといった韓国勢です。日本メーカーは今のところその後塵を拝しています。

ただ、日本のメーカーの強さが発揮されるのは「0→1」の発明より「1→100」の深化にあると思っています。

Snow Peakが**「自然と共存するための空間」として設計を落とし込む作り方、ラーテルワークスが独自のシルエットにこだわってプロダクトを仕上げる姿勢、WAQが「日本の夏と梅雨」という現実問題に向き合う設計思想。そこに日本メーカーらしい「細部への拘り」**が宿ってくるはずです。

まだエアテントを出していないメーカーへの期待

6ブランドを整理してみて感じるのは、「戦国時代はまだ序盤」ということです。

今年の動きはあくまで序章で、まだエアテントを出していない日本のメーカーが参入するという噂も耳に入ってきます。どのブランドが、どんな設計思想でこの市場に切り込んでくるのか。

エアテントというカテゴリーが「韓国の専売特許」から「日本メーカーも本気で戦う市場」へと変わっていくとしたら、その転換点が今年なのかもしれません。

個人的にはそこが一番気になっています。

私の条件と結論

BRUNSKYLEオーナーとして、今すぐ買い替えるつもりはありません。ただ、「これからエアテントを初めて買う」ならこう整理しています。

優先したいことで選ぶ

優先したいこと向いているブランド
居住性・ラグジュアリー感Coody / KZM
独自デザイン・存在感BRUNSKYLE / ZELEE AIR
日本の夏の通気性WAQ
ブランドへの信頼感Snow Peak
コスパWAQ

今の6ブランドの中でもっとも気になっているのはラーテルワークスのZELEE AIRです。

YouTubeで動画を見て、あの独特な形状が気になっています。巨大なサイドの出入り口をタープのように開放できる構造も面白そうで、使い方の幅が広がりそうです。

実際にはまだ使ったことがないので、スペックと公開情報の範囲での話です。気になった方はぜひ実物を確認してみてください。

まとめ

  • 設営 vs 撤収:エアテントは設営こそ楽になりますが、撤収は思ったより楽にならないことがあります
  • 韓国勢の先行:CoodyとKZMが居住性の基準値を作り、日本勢が2026年に一斉追随しました
  • 各社の個性:Snow Peak・RATEL WORKS・WAQはそれぞれ設計思想が明快で、各社の「らしさ」を感じます
  • 日本の強み:日本メーカーの真骨頂は「1→100」の深化にあります。品質とカスタマイズへの期待は大きいです
  • まだ序盤:まだ参入していない日本勢の動向が、この市場をさらに面白くするはずです

※本記事はAIによるDeepResearchの調査結果をもとに作成しています。内容に誤りがあった場合はぜひご報告ください。