まとめ

雨キャンプ、実は悪くない。雨の日キャンプを快適にする場所・ギア・過ごし方

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雨の日。最初の頃は雨予報でキャンプをキャンセルしていました。雨に濡れるとテントを乾かすのも面倒だし、やれることも制限されるから普通はキャンセルしちゃいますよね。

実は最近の私は多少の雨ならキャンプに行っちゃいます。

テントに当たる雨の音や、タープの下から眺める景色。雨のキャンプもなかなか悪くはない。

もちろん雨に濡れながらの設営や撤収は嫌です。それでも雨の日のキャンプ場の選び方や地面のコンディションに気をつければ、それほど怖くはありません。 雨の日ならではの楽しみ方も見えてくるでしょう。

この記事では、雨の日のキャンプを快適にする3つのポイント——「場所の選び方」・「あってよかったギア」・「雨の日の過ごし方」をまとめてみました。

雨の日のキャンプ場選び:地面と立地が肝心

雨のキャンプで最初に影響するのは、サイトの地面立地です。ここを間違えるとやっぱり雨の日なんて来たくない!となります。

地面の種類で快適さが変わる

砂利とウッドチップは、粒子の隙間から雨水が速やかに抜けるため、地表に水が溜まりにくく、泥跳ねも起きにくいです。芝生は表面が植物で覆われているぶん泥が跳ねにくく、見た目もきれいです。いずれも土サイトよりは雨天向きの地面で、テントやギアを汚さずに済みます。

土サイトは避けるべきです。水分を大量に吸収して粘土状になると、あっという間にぬかるみます。ペグの保持力が著しく落ちてテントやタープが倒れやすくなるほか、雨粒の衝撃で泥が飛び散り、テントが泥まみれになります。
キャンプ中はまだマシです。撤収時にはかなり悲惨なことに…(過去にやらかしたときは家の狭い庭で必死で水かけて洗うという苦行をする羽目になりました)

芝生サイトは見た目がきれいでペグも刺さりやすいのですが、下層の土質が悪いと水はけが悪くなることもあります。口コミで「雨後に水たまりができた」という声がないか確認しておくと安心です。

以前ふもとっぱらで大雨に見舞われたときは芝生サイトの各所で泥沼が発生して阿鼻叫喚でした。

川沿い・窪地には近づかない

立地で特に気をつけたいのが川沿いと窪地です。

川沿いのサイトは、自分のいる場所が晴れていても油断できません。上流で大雨が降っていると、水位が突然上がることがあります。中洲や川に近い低いエリアへの設営は、雨の予報があるときは避けることをおすすめします。

窪地や「お椀型」の地形も要注意です。周囲から水が集まってくるため、気づいたらテントの下が浸水していた、ということになりかねません。現地到着後は、しゃがんで地面の凹凸を確認し、水たまりの跡(土の色が濃くなっている箇所)がないかを見ておきましょう。

林間サイトは直接の雨は軽減されますが、雨が上がった後も枝葉から大粒の水滴が長時間落ちてきます。
撤収時に晴れても木々が太陽光を遮るため、乾燥しにくいです。

私の好きな4文字熟語は乾燥撤収です。(どうでもいい)

予約前に確認しておきたいこと

雨予報のある週末はキャンプを諦める人も多い分、混雑しにくいというメリットがあります。せっかく行くなら、事前に以下を確認しておくと安心です。

確認項目ポイント
公式サイトで地面の種類を確認する「全面芝生」「砂利サイト」など明記されていれば判断できます
口コミで雨天時の評価を見る「ドロドロになった」「水はけが悪かった」というコメントは参考になります
コテージへの変更規定を確認する荒天時にテントサイトから変更できるかどうか知っておくと逃げ道になります

雨の日にあってよかったギア

タープ

タープの下でコーヒーを飲んでくつろぐキャンパー

雨のキャンプで最も重要なギアはタープです。これがないと設営も調理も荷物の出し入れも、すべてを雨の中でやることになります。

形状はレクタ(スクエア)タープが雨天に向いています。四辺が直線的なので、メインポール内側の面積をほぼそのままリビングスペースとして使えます。両サイドを低く落とせば横からの雨の吹き込みも防げるため、雨天でのアレンジがしやすいです。

ヘキサタープは設営が楽で見た目もよいのですが、四辺が湾曲している分リビングスペースが狭くなりやすく、横風を伴う雨には弱い面があります。ソロなら十分ですが、本格的な雨対策を考えるならレクタのほうが使いやすいです。

耐水圧の目安は1,000〜1,500mm以上。この数値があれば通常の雨には対応できます。

設営のポイントは水が溜まらないように傾斜をつけること。ポールの高さを左右で変えたり、一方の角を低く引き下げたりして、雨水が滑り落ちる方向を意図的に作ります。水平に近い状態で張ると、数分で大量の雨水がたまり、ポールの破損や倒壊につながります。

タープはTCとポリエステル系の素材の2種類があるのですが、雨の日に張るならポリエステルがおすすめです。耐水圧と価格が全然違うので。

ポリエステルだと焚き火で穴開くんじゃねぇのかよ?

そう。焚き火。
雨の日でも焚き火したいですよね。だったらTCのがいいじゃないかと思うんですが、(まあTCでもいいっちゃいいんですが)ポリエステルのタープは驚くほど安く売られてたりするので安いタープで穴空いてもいいやって思って使ってます。

そういう割り切りだいじ。

それにタープの高さを調節すればそうそう穴あかないです。あとは爆ぜない薪(オガライトとか)使ったり。

雨の日の焚き火で語り始めると一本書けそうなネタ量あるので今日はこの辺で。

ポンチョ

設営時の雨対策に役立ちます。上から被るだけで着られるので、上下のレインウェアを着込む手間がかかりません。

タープやテントの設営をする程度ならポンチョで十分です。ただし完璧に雨を防ぐわけではないので無理は禁物。

動き回ったり、長時間の作業をしたりする場合は上下セパレートのレインウェアのほうが安心です。ポンチョは手軽に着脱できる分、使い分けができると便利です。

キウ ニュースタンダード レインポンチョ RAIN PONCHO

キウ ニュースタンダード レインポンチョ RAIN PONCHO

コンパクトタオル

地味ですが、雨のキャンプでは出番が多いです。テントの出入りのたびに濡れた体や手を拭く場面が増えます。

マイクロファイバー製であれば吸水力が高く、絞れば吸水力が回復してくり返し使えます。人体用(aiの表現よ…笑)とギア拭き用で分けて使うとより清潔です。

Matador NanoDry Packable Shower Towel

Matador NanoDry Packable Shower Towel

SNIPE HANGER

高さを変えられるハンガーラックです。

濡れたポンチョやタオルをかけておくのに使っています。

濡れたギアを地面に放置すると汚れがさらに広がります。タープ下に吊るせる場所を確保しておくだけで、居住スペースをすっきり保てます。

あると助かるその他のアイテム

レインブーツ(またはシューズカバー): ぬかるみが続くサイトや長時間の作業には、膝下まで保護できるロングタイプが安心です。荷物を増やしたくない場合は、既存のトレッキングシューズに装着できる防水シューズカバーが代替になります。

防水バッグ(スタッフサック): 着替えや電子機器など濡らしたくないものを個別に守ります。ジップロックで代用もできます。
私は濡れたテントはデカい防水バッグに丸めてぶち込んで帰ります。テントも入るLサイズがおすすめ。S/Mは濡れた着替えをそのまま放り込むのに重宝します。

ZEN Camps ロールトップバッグ L

ZEN Camps ロールトップバッグ L

ZEN Camps ロールトップバッグ S/M

ZEN Camps ロールトップバッグ S/M

雨の日の過ごし方

タープの下でのんびりする

雨の日のキャンプは、動きが自然と制限されます。

タープの下でコーヒーを淹れてぼんやりする、本を読む、昼寝をする——晴れの日よりずっとゆっくりした時間が過ごせます。雨音にほかの音がかき消されて、周囲が気にならなくなる。これも雨のキャンプならではのよさです。

暗くなってきたらランタンを灯して、雨の夜を楽しむ。それだけで十分な時間になります。

雨の音と景色が好きなんですよね。

デュオ以上なら:ボードゲーム

2人以上でキャンプしているなら、タープ下でボードゲームをやるのはどうでしょうか?
実際にやってみてよかったボドゲを紹介しておきます。面白くなくても責任は取らないのであしからず。参考までにということで!

オインクゲームズ 海底探険 深版(2〜6人用・約30分):海底の財宝を探す競争&協力系のゲームです。全員がひとつの空気タンクにつながっているというユニークな設定で、欲張った探険家が一人でもいると全員の命が危うくなります。

オインクゲームズ 海底探険 深版

OKプレイ(2〜4人用・約10〜15分):イギリス発の五目並べ系ゲームです。カラビナ付きでコンパクトなので荷物になりません。1プレイが短く、気が向いたときにさっと始められます。

これ、ついついやっちゃうんですが、置いたものを移動できるので意外と奥が深いんですよね。

長時間煮込む料理が雨の日に向いている

雨の日のキャンプ飯には、シチュー・カレー・おでんのような長時間煮込む料理が合います。

弱火でじっくり煮込むスタイルは、風が出ても熱量が安定しやすく、天候に左右されにくいです。調理中はタープ下でぼんやりしながら待てばいい。

洗い物を減らしたい場合は、ワンポット料理にまとめるのがおすすめです。鍋ひとつで完結すると、雨の中で食器を洗いに行く回数が減ります。野菜のカットや下味など、手間のかかる下処理を自宅で済ませておくとさらに楽になります。

雨の日の焚き火

タープ下で焚き火台を囲むキャンプサイト、雨の夜

雨の日に焚き火が難しい本質的な理由は、薪が直接濡れることだけではありません。湿った大気が熱を奪い続けるため、薪が燃え始めるのに必要な温度(200〜300℃ほど)にまで達しにくくなります。「熱を発生させる速度」が「水に奪われる速度」を上回れば火は保てますが、その条件を整えるのが雨天では難しい。

できないことはないけれど、準備と判断が必要です。

これも、機会があれば雨の日の焚き火で一本記事でも書こうと思います。

タープの素材は必ず確認する

タープ下で焚き火をする場合、タープの素材の確認は必須です。

ポリエステルやナイロンなどの化繊タープは、火の粉が触れると溶けます。直下での焚き火は避けてください。TC素材(ポリコットン)またはコットン100%のタープであれば難燃性があり、火の粉が触れても一瞬で燃え広がることがありません。タープの天井まで1.5〜2m以上の距離が目安です。

さっきと言ってることが逆ですが、一般的な見解ということで。

薪の乾燥を確認して、準備を整える

雨天の焚き火は薪の状態が勝負を分けます。

乾いているかどうかは音で確認できます。

薪同士を叩いて「カン!カン!」と高い音がすれば乾燥OK。「ボトッ」という鈍い音なら水分が多いサインです。

現地で薪が濡れてしまった場合は、割って内部の乾いた木肌を露出させましょう。表面が濡れていても芯まで浸透していないことが多く、割った面から着火するのが有効です。最初は着火しやすい針葉樹で火を起こし、安定したら広葉樹を追加するのが基本の順番です。

着火剤は固形タイプを複数用意する

雨の日は固形タイプの着火剤が向いています。5〜15分ほど持続して燃え続けるので、湿った薪にじっくり熱を加えられます。1個では心許ないので、複数個を一気に使う割り切りが必要です。

ジェルタイプは初期火力が強いのですが、燃えている火への継ぎ足しは爆発的に引火するため絶対にやめてください。

焚き火の一酸化炭素が風でテントに流れることがある

タープ下で焚き火をするとき、見落としやすいのが一酸化炭素です。

雨天は湿度が高く不完全燃焼が起きやすく、一酸化炭素が発生しやすい状態です。一酸化炭素は無色無臭で、気づかないうちに体に蓄積されます。やっかいなのは、焚き火で発生した一酸化炭素が風で流れて、テントの中に溜まることがある点です。就寝するときは熾火の状態でも必ず完全消火してからシュラフに入りましょう。

まとめ

雨のキャンプが快適かどうかは、事前の準備と判断で大きく変わります。

  • 地面は砂利・芝生・ウッドチップが水はけよし。土サイトは避ける
  • 川沿い・窪地は雨天時のリスクが高い。立地の確認を予約前にしておく
  • タープが最重要ギア。レクタタープで耐水圧1,000mm以上が目安
  • ポンチョ・速乾タオル・ハンガーラックは実際に使ってよかった3点セット
  • 過ごし方はのんびりするほどよい。煮込み料理・ボードゲームが雨の日らしい
  • 焚き火はTC素材タープ必須(もしくは安いタープで割り切る)・換気確保・無理しない。

「雨だから行かない」でもいいと思うんです。それでもたまには雨のキャンプも味わってみてください。混まないし、静かだし、のんびりできると思います。 もちろん、荒天時は控えてくださいね!