【購入レポート】BRUNSKYLE(ブランスカイル)TF1740|日本語情報ほぼゼロの韓国エアシェルターを開封してみた
Coody Bestna(クーディー ベストナ)で迎えた夜、風が吹くたびに響くファスナーの「カチャカチャ音」で眠れなかったことがあります。テント自体は素晴らしい。しかしカチャカチャ音がどうしても頭から離れなかった。そこがずっともやもやしていました(あと、わかってたけどめちゃくちゃ重い)。
そんなとき、韓国ギアの輸入ショップで見つけたのが BRUNSKYLE(ブランスカイル)TF1740。日本語の情報はほぼゼロ、公式サイトを見ても詳しいことはわからない。それでも思わず買ってしまった事の顛末と、開封して感じた「設計思想の違い」をまとめます。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | BRUNSKYLE TF1740 |
| ブランド | BRUNSKYLE(ブランスカイル) |
| テントタイプ | エアテント(フロアレス) |
| 展開サイズ | 約530 × 360 × 220(h) cm |
| 収納サイズ | 約100 × 50 × 50 cm |
| 重量 | 約25kg(構成品により変動あり) |
| フレーム | TPUエアフレーム(YF社製) |
| 生地素材 | 70D ナイロンリップストップ |
| コーティング | 外側:シリコンコーティング/内側:PUコーティング |
| 耐水圧 | 2,000mm |
| カラー | Unknown Gray(アノウングレイ) |
モデル名の由来: 「TF1740」の数字は内部面積の約17.40㎡に由来しています。同ブランドには「1360」というモデルもあり、こちらも約13.60㎡から命名されているとのこと。型番がそのまま広さを表しているのはわかりやすいですね。
BRUNSKYLEというブランドについて
BRUNSKYLE(ブランスカイル)は韓国のアウトドアブランドで、運営は株式会社ザ・クリード(주식회사 더크리드)。公式サイト(brunskyle.com)と韓国のNaver Smart Storeで販売を行っています。
ブランドコンセプトは「거침없는 항해(恐れなき航海)」。ただし、公式サイトは画像中心の構成で、ブランドの沿革やテントの技術的な背景に関するテキスト情報はほとんど掲載されていません。日本語での情報はさらに少なく、SNSや個人ブログでの言及もごくわずかです。
日本国内に正規代理店はなく、購入は韓国ギアの輸入販売ショップを経由するか、BaseにあるBRUNSKYLE公式ショップから購入する形になります。私の場合は後述するGOLDEN FORESTというショップを通じて購入しました。
購入のきっかけ:Coody Bestnaからの乗り換え
GOLDEN FORESTとの出会い
そもそもの出会いは「いばらきキャンプ」というイベントでした。そこで韓国ギアを輸入販売しているショップ GOLDEN FOREST に出会い、KOVEA(コベア)のヒーターを購入したのが始まりです。その後、なんとはなしにショップのサイトを流し見していたら、あまり見たことない形のテントを発見。BRUNSKYLE TF1740はほとんど誰も持っていないであろうテントということと、その特徴的な形に、気づいたら一目惚れしていました(Bestnaにも一目惚れしたのに懲りてない)。
Coody Bestnaとのスタイルのズレ
Coody Bestna(ベストナ)は居住性が間違いなく素晴らしいテントですが、一度使ってみて自分のスタイルとのズレを感じました。
- 強風時のファスナー音:風に煽られるとファスナーの金具が鳴る「カチャカチャ音」が気になり、熟睡できないことがあった
- 薪ストーブとの相性:Bestnaにも煙突穴はあるものの、どうしてもフロア一体型なので薪ストーブ使用時の火の粉が気になった
BRUNSKYLEならフロアレス構造で土間スタイルに対応でき、この悩みを解消できるかもしれないと考えました。
購入の決め手はショップの対応
ショップに相談したところ、なんと店舗前で実際に設営して見せてくれることになりました。手間を惜しまずユーザーの「見たい」に応えてくれるホスピタリティ。実物のかっこよさはもちろんですが、「このショップから買いたい」と思えたことが最終的な購入の決め手になりました。

開封:玄関を埋め尽くす2つの巨大な箱
到着時のインパクトは予想通りでした。宅配のお兄さんが運んできたのは、玄関を埋め尽くす2つの巨大な段ボールです。

- 箱A:テント本体が入ったバッグ
- 箱B:オプション類が入ったバッグ × 2
箱Bを開けていくと、オプションバッグの下からもうひとつ見慣れないものが出てきました。専用タープ(TARP-HX)です。GOLDEN FORESTの店舗購入特典として付いてきた限定おまけ(非売品)とのこと。聞いていなかったので素直に嬉しいサプライズでした。

重量:Bestnaとの比較
Coody Bestna は本体だけで38kg、オプションを含めると50kgを超えていました。分割は可能ですが、メインバッグがとにかく重い。TF1740は総重量25kg程度で、ルーフフライなどをオプションバッグにまとめることで、現実的に持ち運べる重さの2バッグで運用できます。
セット内容と居住性
購入したのはオプションセットで、基本的に「これ一つ買えばペグ以外は追加購入がほぼ不要」というフルセット構成でした。
同梱されていたもの
- インナーテント(4人用サイズ)
- グランドシート(インナーテント用)
- ルーフフライ(屋根の保護・遮光用)
- フロントTPU(透明窓・1枚)
- リペアチューブ(交換用エアポール)
- マニュアルポンプ
- ペグ・ロープ一式
- ※店舗特典:専用タープ(TARP-HX)


特筆すべきは「リペアチューブ(交換用エアポール)」が最初から付属していること。万が一のパンクに即対応できるこの安心感は、エアテントユーザーにとって計り知れないものがあります。
TPU窓についての注意点
冬キャンプで重宝する「TPU窓(透明ビニール窓)」はセットに1枚付属しており、前後ドアのどちらかに装着できます。ただし、TPU窓などのオプション品は単体販売されていません(2026年1月時点)。前後ともTPU窓にして開放感を最大にしたいと思っても、もう1枚を買い足す手段がないのが現状です。
居住性は完全なツールーム
インナーテントは幅340cm × 奥行203cmで、大人4人が余裕で寝られるサイズです。インナーを吊るした状態でも約3.3m × 3.6mの土間空間が残り、テーブルやチェアを置いても余裕があります。大型ツールームテントとして運用可能です。


設営構造:Coody Bestnaとの設計思想の違い
両方のエアテントを経験したからこそわかる、設計思想の違いがありました。
1箇所から全フレームが立ち上がる
空気を入れるバルブは4箇所ありますが、すべてのポールがチューブで連結されています。1箇所から空気を入れるだけで全フレームに行き渡り自立する構造です。この巨大な幕を移動せずに空気を入れ続けられるのは大きなメリットです。
リスク管理の考え方が違う
連結チューブにはコック(弁)が付いており、万が一ポールがパンクした場合はコックを閉めることで「生き残ったポール」だけで自立を維持できます。さらにリペアチューブを使えば、ダメになったポールだけをその場で交換可能です。
- Coody Bestnaの思想:極太ポールで「壊れない・漏れない」を目指す高耐久・剛性重視の設計
- BRUNSKYLE TF1740の思想:パンクしても現場で対応できるリスク分散・モジュール式の設計
どちらが正解というものではありませんが、長く使う上で「壊れてもその場で直せる」という安心感は理にかなっていると感じました。
撤収:大きめ収納袋という救世主
エアテント共通の悩みである「きちんと畳まないと袋に入らない問題」に対して、TF1740は収納袋がかなり余裕を持って設計されています。多少空気が残って膨らんでいても、ラフに押し込んでジッパーを閉めることができます。外側のベルトで締め上げれば完了です。Bestnaの撤収で苦労した経験がある身としては、この仕様は感動ものでした。



Unknown Gray:光で表情を変えるカラー
商品名にもなっている「Unknown Gray(アノウングレイ)」は、単なるグレーではありません。70Dリップストップナイロンにシリコンコーティングを施した生地は、光の当たり方によって深いグリーンのようにも見える独特の色味を持っています。シリコンコーティング特有のしっとりとした質感と発色の良さが、サイトでの存在感を際立たせます。


細部の使い勝手
窓と開放感
- 前後ドア:オプションのTPU窓に換装可能(ジッパー式)
- サイド窓(4箇所):メッシュ・フルクローズ・フルオープンの3段階切替(TPU不可)
- 薪ストーブ用の煙突穴(ホールジャック)も標準装備で、冬のお籠りキャンプにも対応
マニュアルと付属品

マニュアルは韓国語のみですが、QRコードから設営動画に飛べるため、スマホがあれば問題なく設営できました。
- ポンプ:圧力計付きで質感は悪くないが、あくまで予備用。実戦では電動ポンプを使うことをおすすめします
- ペグ:一応付属しているようですが、見当たりませんでした。そもそもこの巨大な幕を支えるには付属品に頼らず、手持ちの鍛造ペグを用意するのが鉄則です
総合採点
購入直後・開封時点での暫定評価です。実際にキャンプで使用した後に改めて評価を行います。
| 項目 | 点数 | コメント |
|---|---|---|
| 設営・撤収のしやすさ | ★-/5 | 未実戦のため保留。構造上は1箇所注入で設営が楽、収納袋に余裕あり |
| 居住性 | ★-/5 | 未実戦のため保留。スペック上は17㎡超のツールーム構造 |
| 耐候性 | ★-/5 | 未実戦のため保留。70Dナイロン・耐水圧2,000mm |
| コスパ | ★-/5 | 未実戦のため保留。フルセット構成でリペアチューブ付属は好印象 |
| デザイン | ★-/5 | 未実戦のため保留。Unknown Grayの色味と質感は期待通り |
| 総合 | ★-/5 | 実戦後に評価 |
まとめ
- Coody Bestnaとのスタイルのズレ(ファスナー音・お座敷前提の構造)がきっかけで、フロアレス対応のBRUNSKYLE TF1740に乗り換えました
- 日本語情報がほぼ存在しないブランドですが、公式サイト(brunskyle.com)も画像中心で詳細な技術情報は少ない状況です
- セット内容は充実しており、リペアチューブ付属によるモジュール式のリスク管理が印象的でした
- TPU窓の単体購入ができない点は購入前に把握しておくことをおすすめします
- GOLDEN FORESTの対応には感謝しており、韓国ギアの入手ルートとして信頼できるショップです
実際にフィールドで使った詳細レビューはこちらにまとめています。
初張りは森のまきばオートキャンプ場の冬キャンプでした。そのときの滞在記はこちら。