キャンプ場

【キャンプ場レビュー】ランタンキャンプフィールド守谷|都心1時間・徒歩1分で温泉、そして暴風に完敗した話

「どうしてもキャンプに行きたい……!」

その衝動に逆らわず、有給を使って向かったのが茨城県守谷市のランタンキャンプフィールド守谷です。

決め手はシンプルで、アクセスの良さ、設営後に歩いて行ける温浴施設、充実した買い出し環境。「ギアのお試しに気楽に使えるキャンプ場」として何度もリピートしている場所です。

お腹が弱いキャンパーにとって、キャンプ場選びの第一条件はトイレです。その点だけで言えば、ここは信頼できます。

今回は2泊の予定でしたが、翌日の暴風により1泊で緊急撤収するはめになりました。快適な初日夜から急転直下のサバイバルまで、ありのままをお届けします。

こんな方に読んでほしい記事です。

  • ランタンキャンプフィールド守谷を初めて検討している方
  • 料金のシーズン差が気になっている方
  • トイレや設備の実態を知りたい方(特にお腹が弱い方)
  • フリーサイトと区画サイトどちらにするか迷っている方

ランタンキャンプフィールド守谷とはどんなキャンプ場か

最初に言っておきます。自然を楽しむキャンプ場ではありません。

常総運動公園の芝生広場にキャンプ場が入っている、という場所です。隣にはゴミ焼却場があり、テニスコートがあり、夜中も稼働音や歓声が聞こえます。大自然の静寂を期待して行くと、着いた瞬間に面食らうと思います。

ではなぜリピートしているかというと、「気楽に行けること」の密度が他のキャンプ場と段違いだからです。

  • 常磐道「谷和原IC」から約10分。都心から1時間以内
  • 設営後、徒歩1分でサウナ・露天風呂に行ける
  • 近隣に複数の買い出しスポット
  • トイレが綺麗で、ウォシュレット付き

初心者のお試しにも、ギアの動作確認にも、有給消化にも使える場所です。

ランタンキャンプフィールド守谷のサイト全景

ランタンキャンプフィールド守谷の基本情報・アクセス

※以下は2026年1月時点の公式情報をもとにしています。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

項目内容
所在地茨城県守谷市野木崎4700 常総運動公園内
電話0297-21-8889
定休日毎週火曜・水曜(祝日等で変動あり)
チェックイン13:00〜17:00
チェックアウト9:00〜11:00
営業通年営業
決済キャッシュレス決済のみ(現金不可)

車でのアクセス: 常磐自動車道「谷和原IC」から約6km・約10分。

公共交通機関でのアクセス: つくばエクスプレスまたは常総線「守谷駅」下車後、守谷市コミュニティバス「モコバス」を利用。「いこいの郷常総」バス停下車で徒歩3分(1日3便程度)。本数が少ないため、事前に時刻表の確認が必須です。

⚠️ 現金不可です。クレジットカードまたは電子マネーで完結できる準備を整えてから向かいましょう。

料金|シーズン別に解説

料金はREGULAR・HIGH・TOPの3シーズン制です。シーズンによって最大3倍以上変わるサイトもあるので、週末しか行けないキャンパーは特に注意が必要です。

キャンプ宿泊 基本料金(4名・車1台まで、税込)

サイト種別REGULARHIGHTOP
フリーサイト¥4,400¥6,600¥7,700
区画サイト100(約100㎡)¥5,500¥8,250¥9,350
区画サイト120(約120㎡)¥5,500¥9,900¥11,000
区画サイト150(約150㎡)¥5,500¥11,000¥12,100
区画サイト230(約230㎡)¥5,500¥12,100¥13,200
区画サイト400(約400㎡)¥5,500¥17,600¥18,700
電源付きサイト(23〜26番)¥5,500¥9,350¥10,450
電源付きサイト(27〜28番)¥5,500¥8,800¥9,900

5人目以降は大人¥1,100・小学生¥550の追加料金が必要です。未就学児は無料ですが定員にはカウントされます。

シーズン区分の詳細は公式の営業カレンダーでご確認ください。有給キャンパーと週末キャンパーでは、同じ場所でも出費が大きく変わります。区画サイト400はTOPシーズンで¥18,700。この価格差を把握した上で予約することをおすすめします。

サイト別特徴

全サイト車の乗り入れ不可です。フリーサイトは無料のアウトドアワゴンで荷物を運ぶことになります。電源付きサイト23〜26番は駐車場が隣接しますが、サイト内への乗り入れはできません。

サイト種別車の乗り入れ主な特徴
区画サイト(1〜22番)不可(駐車場利用)柵あり・犬同伴OK・ノーリード可・テント複数張り可
フリーサイト不可ワゴン貸し出しあり・ペット不可・テント1張りのみ
電源付きサイト(23〜26番)不可(駐車場は隣接)電源付き(上限1,000W)・ペット不可
電源付きサイト(27〜28番)不可電源付き(上限1,000W)・ペット不可

フリーサイトは料金が最も安く、好きな場所に設営できる自由度があります。ただし荷物はすべてワゴンで運ぶ必要があるため、フル装備での利用は体力を使います。

ソロ〜2名の軽装備であればフリーサイト、犬連れや大人数・フル装備であれば区画サイトが現実的な選択肢です。

設備レビュー

トイレ

格付け:◎ 快適

腹痛キャンパー採点表

お腹が弱いソロキャンパーとして、「キャンプ場のトイレ」を独自の基準で採点しています。

項目点数コメント
多さ★5/5個室3つ。フリーサイト利用中に腹痛が来ても、まず詰まらない安心感
清潔さ★4/5清潔感は高い。扉なし構造ゆえ土汚れやクモの巣(うっすら)はある
設備★4.5/5ウォシュレット付き温便座は◎。個室が若干狭いのが惜しい
総合★4.5/5お腹が弱い人間が安心してキャンプに集中できる、頼もしいトイレ

各サイトからおおむね徒歩1分以内でアクセスできます。男性用は個室3・小便器3。公式サイトにも明記されているとおりウォシュレット付き温便座完備です。真冬の夜中に外へ出てトイレに行く、あの覚悟を一段階やわらげてくれます。

外と中を仕切る扉がない構造のため、清潔ではあっても土汚れやクモの巣(うっすらある程度)はどうしても発生します。ただキャンプ場のトイレとしてはかなりきれいな部類で、不快感を覚える場面はありませんでした。

炊事棟

通常の洗い場に加えて、焚き火台・グリル専用の洗い場が設けられています。ギアを洗う側からすると、地味にありがたい設計です。

音・光環境

改めて書いておきます。静寂を求める方には向いていません。

隣接するテニスコートのナイター照明がサイトまで非常に明るく照らします。21:30に照明が消えますが、運動公園自体は22:00まで使えるため、閉園ギリギリまで練習の声や打球音が響きます。加えて、隣接するゴミ焼却場の稼働音が深夜まで続きます。

耳栓さえあれば対処できる範囲です。「多少うるさくても気にしない」「どうせ映画見ながら過ごす」という使い方であれば、むしろ気にならないと思います。

周辺情報

温泉

施設名特徴
いこいの郷常総設営後に徒歩約1分。サウナ・露天風呂。今回利用

設営後にそのまま歩いてサウナと露天風呂に入れる。これがこのキャンプ場の最大の強みです。別料金ですが、車を出さずに入浴できるキャンプ場はなかなかありません。

買い出し・グルメ

肉の買い出し:藤井商店

牧場経営から食肉加工・小売まで一貫して手がける精肉の直売所です。常陸牛(ひたちぎゅう)をはじめ、豚・鶏肉のほか、常陸牛100%のハンバーグやローストビーフなど加工品も充実しています。「せっかくだからいい肉を」という気分のときに。

  • 住所:茨城県守谷市野木崎1822
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 定休日:日曜・祝日・年末年始(不定休あり。事前確認をおすすめします)

効率重視の買い出し:ジャパンミート

肉・野菜・調味料・日用品まで1軒で揃う総合スーパーです。「1軒で完結させたい」という日はここが便利で、グループキャンプの大量買い出しにも向いています。こだわりたい日は藤井商店、時短・コスパ重視の日はジャパンミート、という使い分けがしっくりきます。

工場見学:スーパードライミュージアム

アサヒビール茨城工場に併設された体験型ミュージアムです。スーパードライの製造工程を案内付きのツアーで見学でき、最後にできたてのスーパードライを試飲できます。

  • 住所:茨城県守谷市緑1-1-1
  • 料金:¥1,000/人
  • 所要時間:約80分
  • 予約:要事前予約
  • アクセス:守谷駅から無料送迎バスあり(約10〜15分)

キャンプ前日や帰り道に組み込むと楽しいです。

まとめ・総評

こんな方に向いているキャンプ場です

  • 都心から気軽にアクセスしたい
  • 初めてのキャンプ場として安心感を重視したい
  • ギアのお試しや動作確認がしたい
  • キャンプ後にサウナで整いたい
  • お腹が弱くてトイレ環境を重視している

こんな方には向いていないかもしれません

  • 自然の静寂の中でキャンプしたい
  • 周囲の音や光が気になりやすい
  • 週末・繁忙期メインでコストを抑えたい

アクセス・設備・利便性の三拍子が揃った、使い勝手のいいキャンプ場です。ただし、場所が公園でも自然は容赦なく猛威を振るいます。気象庁の発表から目を離さず、スタッフの指示には迷わず従う。それさえ守れば、何度でも使いたくなる場所です。


滞在記:2026年1月29日〜30日

1月29日夜|貸切の夜、あえて賑やかにいく

この日の宿泊客は私だけでした。完全な貸切状態。

静寂はありません。テニスコートの打球音、歓声、焼却場の低音。それに対抗するように、タブレットの音量を上げて映画を流しました。

幕内は薪ストーブのおかげで18℃。外がうるさければ、中を快適にすればいい。天窓から月が見えて、手元には酒と鍋。映画館でも家でもない、この独特の没入感。「有給の使い方として、これで合ってる」と静かに確信しました。

今回使った薪ストーブのレビューはこちらにまとめています。

(完ソロだったので音量上げてます。他の方の迷惑にならないようにしましょう)

薪ストーブで暖まる夜のテント内

この夜の最低気温は-4℃付近。就寝前に外に出た際、寒さで判断力が落ちて歯磨きだけ済ませてトイレに行くのを忘れてテントに戻るというミスをやらかしました。寒さは判断力を確実に削ります。

1月30日朝|幕内が凍結、おじやが染みる

7:00起床。幕内の結露が凍っていました。

震えながら薪ストーブに火を入れ、昨晩の鍋の残りにご飯を入れたおじやで朝食。ストーブの熱と出汁が、冷え切った体に順番に染み込んでいく感覚。これが好きでソロキャンプをやめられない、という感じです。

おじやを食べながら、2泊目は藤井商店の肉で贅沢しようと考えていました。その計画が実行されることは、ありませんでした。

翌朝の青空と穏やかな景色

このとき空は青く、風も穏やかで、2泊目への気持ちが整っていました。——この平穏は、長くは続きませんでした。

1月30日午前|暴風と緊急撤収

11:00頃、状況が変わります。

各種アプリの風速予報は「5m」程度。しかし気象庁から守谷市に強風注意報が発令されており、実際の風速は10m超。「街中の公園だし多少は遮蔽されるだろう」という慢心が甘かった。

ストームロープの補強、クロスペグ打ちと対策を重ねましたが、場所が公園でも自然は容赦なく猛威を振るいます。ここからはもう手一杯で写真すら撮れませんでした。

限界を超えた負荷でテントの出入り口ジッパーが破損。ドアが全開になり、寝袋とエアマットがサイト外まで吹き飛ばされました。スタッフの方から早い段階で消火の指示があり、薪ストーブはすぐに消しました。その判断がなければ、火災という二次災害もあり得た。感謝しかないです。

後から合流した後輩と2人でなんとか撤収し、予定より1日早く帰路につきました。

今回の教訓

  1. 数値より注意報を信じる。 アプリが「5m」と言っていても、気象庁の注意報が出ていれば別の話です。
  2. 「街中だから」は油断のもと。 公園の中でも、自然は容赦なく猛威を振るいます。
  3. スタッフの警告には即従う。 早期の消火指示がなければ最悪の事態もあり得ました。

今回使用した主な装備は以下の通りです。

カテゴリアイテム
テントSEKACAMP G-MAX TENT(天窓・スカート付き)
寝袋NUUKA
マットOneTigris NOBLEJADE(R値7.3)→ -4℃でも底冷えなし
コットTimber Ridge
薪ストーブPOMOLY Dweller Max Ti 3

強風の中吹き飛んでいったエアマットを回収してくれたり、ロープでの補強を手伝ってくれたスタッフの皆さんに感謝を。そして、トイレが綺麗で助かりました。本当に。

マットのR値7.3については別記事でレビューしています。-4℃でも底冷えを感じなかった理由もそちらで書いています。